Martin D-1


 数年前に手放してしまったアコギMartin D-1。1997年製だったかな。記念すべき初Martinであり、その後Martinのギターとは縁がないので、もしかしたら最後のMartinになるかもしれない。それまで1万そこそこの合板ギターしか使ったことがなかったので、表板・裏板が単板のD-1はじゃかじゃかストロークしてても腹に響いて、とても弾き心地が良かったのを覚えている。あとハードケースがやたらとかぐわしい芳香を放っていたのを覚えている(俺のだけかな・・・)。

 ただこのギター、自分にとってはあまりに高額だったため大事に扱いすぎて、外に持ち出す機会もなく部屋の片隅で長いこと眠っていたのである。思えば悪いことをしたなと心が痛い。今頃どうしているだろうか。

 今でもあのマホガニーの甘ーい音色とケースのにおい(笑)をたまに思い出す。